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日本から猫を上海に持ち込む方法(2019年8月時点)その2 [こてつ&運]

事前に準備を済ませて、
ヨメと猫たちを呼び寄せに日本に戻ってきた俺。

しかし、空港のチェックインカウンターでは書類不備で乗せられないと言われた。

さあ、どうする?

ここからの続きです。


今年の5月からペット持ち込みのルールが変わったものの、
いろんなところに書かれている情報が更新されておらず、
健康証明書がないと乗れないのか(中国入国できないのか)確認がとれず、
チェックインカウンターで足止めを食らいました。


ここで、我々が持っていた書類の整理です。
北京の大使館のHPに書いてあった
・輸出検疫証明書
・携帯ペット情報登記表
は準備してありますし、

もちろん、俺とヨメ二人分のパスポートは持っていますし、
空港会社に提出する同意書も持っています。
あとは、狂犬病予防接種の記録証の原本も。


2019-08-31T20:45:40.jpg


上海の領事館のHPに書いてあり、おそらくANAのマニュアルにも
書かれていたのであろう、健康証明書が必要なのか否か、
羽田空港にいる関係者の誰も正解が分かりませんでした。

虹橋空港で入国できなかった時のリスクは自分が負うから乗せてくれと
声が出かかりましたが、上海現地に確認するからということになり、
待合の椅子に座り、待機することになりました。
9時、上海現地8時が過ぎしばらくして、
放送で呼び出されました。


おっ。乗れることになったかと思って、
カウンターに行ったんですが、
中国人のグランドスタッフの方が、まだ上海と電話中でした。


どうやら、我々のフライトの目的地である虹橋空港では
国際線の便数が限られていることもあり、ANAの地上職員が出勤しておらず、
同じ上海の浦東空港に電話して確認をとっているところとのこと。
地上職員の方も新しいルールのことが分からなかったので、
実際に検疫所の担当の方に聞きに行ってもらっているとのことでした。


いろいろやり取りもしたんですが、
チェックインできる期限のギリギリ45分前になって、言われたのが、
・健康証明書は必要
・かつ、健康証明書は原本のみ有効で、コピーやFAXは不可
ということでした。


実は、並行して主治医の動物病院の先生にお願いして、
健康証明書をANAの空港事務所にFAXしてもらっていたんですが、
それも無駄になりました。


2019-08-31T20:39:59.jpg


猫たちも、ケージを網に入れ、チェックインの準備万端だったんですが、
解放されることとなりました。


幸か不幸か、東京-上海便はたくさん飛んでいるので、
夕方の便に振り替えてくれることになりました。
俺のチケットは変更不可の格安チケットだったはずですが、
そこらへんは融通利かせてくれるもんですね。
って、当たり前か。


あとは、夕方のフライトまでに動物病院に行って、
健康証明書をもらえばOKなんですが、
もう一つやらなきゃいけないことに気づきました。


持っている輸出検疫証明書には、乗るフライトが書かれています。
フライトが変わったので、それを書き換えてもらわないといけないと。


羽田空港に隣接する動物検疫所 羽田空港支所に行って、
修正のお願いです。


ホントはこの動物検疫所、事前にアポをとって行かなきゃ
いけないところですが、電話で事情を説明してお願いしたら、
30分後が空いているということで、すぐ対応していただけました。


役所の方には失礼ですが、役所のような対応をされたら
どうしようと思っていましたが、親切な対応をしていただけて助かりました。
やっぱり、動物好きの人に悪い人はいない。
あっ。動物検疫所も役所でしたね。


新しい輸出検疫証明書をもらった後は、今度は動物病院です。
不幸中の幸いは、今回の引っ越しの直前が東京都大田区民だったということ。
羽田からタクシーですぐに戻れました。


実は、引っ越しのドタバタの間、猫は動物病院のペットホテルに預けていました。
朝のフライトだからって、通常の開院時間より前に開けてもらって、
引き取って空港に向かったんですけどね。
まさか、こんな数時間後に帰ってくることになるとは。
院長先生ごめんなさい。


ちなみに、この「健康証明書」の書式ですが、中国側の情報では
何も指定が分かりませんでした。
なので、日本側の輸出をする際のページにサンプルとして書かれている書式で
書いてもらいました。
日本語の書式なので、基本は日本語で書いて、ポイントだけ英語で付記してもらう形で。

犬、猫を輸出するには (動物検疫所)

まだ酷暑のタイミングだったので、猫はそのまま動物病院で
夕方まで預かりをお願いして、人間はファミレスとコーヒーショップをはしごして
フライトまでの時間をつぶしました。


振り替えられたフライトの2時間前になり、再び空港へ。
そして健康証明書を手にチェックインカウンターへ。
果たして、無事にチェックインできました。


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そして、当初の予定から8時間半遅れで、羽田を出発。
うちのゆんとこてつの祖国、中国は上海へ向かいました。


振り替えられたフライトは同じ上海でも虹橋ではなく浦東空港行きのNH971。
ANA便は浦東のターミナル2に到着です。


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中国ではペットも他の預入荷物と同じくベルトコンベアを流れてくるとか
聞いたことがありますが、そんなことはなく、
カートに乗せられて登場しました。


他の荷物も持って、赤色の申告ありの税関カウンターへ。
別送品があるので、その申告も合わせて書類をカウンターの
お姉さんに提出。


その後、カウンターの後ろにある、検疫検査室に案内されました。


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そこには白衣を着たお兄さんが待機。

検疫検査の開始です。


一応、それぞれケージから出して、首の後ろにあるマイクロチップの確認。
書類に書かれている個体と相違がないかのチェックです。


その後、日本から持ってきた書類のチェック。

パスポートとともに、まとめて資料を提出します。
そのうち、輸出検疫証明書と携帯ペット情報登記表は
回収されたんですが、朝大騒ぎしていた健康証明書は
予防接種証明の原本とともに返されました。


疲れていたし、語学の問題もあったので、お兄さんに質問しませんでしたが、
健康証明書はいらなかったんじゃないのっていうのが実感ではありました。


何はともあれ、無事に検疫検査は終了。
うちの猫たちは隔離検査されることなく、中国入国に成功。
10か月俺が単身赴任で過ごした家で、一緒に暮らすことになったのでした。




【まとめ】
・2019年5月から日本からのペットの持ち込みの場合、
 隔離検査されることなく、そのまま連れ帰ることができる。
・上海の検疫検査で必要な書類は輸出検疫証明書携帯ペット情報登記表
・健康証明書も途中の段階で求められる可能性があり、明確に不要と
 書かれるまでは、どうせ狂犬病の予防接種で動物病院にお世話になるんだから、
 獣医さんに書いてもらったが、無難。


とはいえ、ルールはいつ変わるかわからないので、
念のため、皆さん最新の情報をお確かめくださいませ。


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